座禅エクスタシー [DVD]
定価: ¥ 4,200
販売価格: ¥ 3,360
人気ランキング: 5260位
おすすめ度:
発売日: 2008-09-17
発売元: EMI MUSIC JAPAN
発送可能時期: 在庫あり。
林檎はこうでしょ!
今の東京事変の椎名林檎より、椎名林檎としてのライブは、
躍動感があって好きです。
生きている内に見れた。
このライブはソリッドボンド(椎名林檎の前事務所)社長と椎名林檎との
間でデビュー前からの約束で執り行われたイベントで、椎名林檎の出産前後、
活動停滞時期以降にコジれていったとされる社長=ソリッドボンドとの契約
打切に続く楽曲権利関係の裁判の諸問題に絡み、このライブ映像音源の権利
に関しても暗雲が垂れ込み、ソフト化は当分あり得ない、と多くのファンが
諦めていた代物で、椎名林檎が生きている内に映像ソフトとして発売され、
万人が普通に買って見られるということ自体が素晴らしい事だと思う。
このライブをもって初期椎名林檎は完成完結してしまい、それ以降の活動
は、自己実現への実践と葛藤が終わった後の、ある程度の商業的成功を計算
に入れざるえないサラリーマン的アーティスト活動を続けなければならない
状況下で、黒猫堂という個人事務所とそのスタッフ、アーティストを食わし
ていく為に最前線に立つことの義務を理解しつつも、矢面に立つ事に対して
は根本的に遠慮したいという繊細さがぶつかり合っている。そういう気配が
昨今の「ございます調」の話し方に表れているいるようでならない。もちろ
んそれはデビュー当時、独自なべらんめぇ調で話していた時の自身への緊張
感と同じ負荷なのかもしれない。
そのデビュー当時「自分で手を汚さなければ!」と度々言及し、文字にも
よく書いていた言葉の本音は「音楽界に作品を提供したい」というクリエイ
ター気質が前提にはあるが、まだ新人の自分が才能を売り込むには自らが自
らの唄と音を自ら実演せねば成り立たない=「自ら手を汚す」という意であ
ったと、先日のNHK SONGSでの談話でようやくハッキリと分かった。
「売れたのが良くなかった。」という迷言を放ったのも、自らの活躍ではな
く、音楽界の裏方になり、いい唄を作り、然るべきアーティストに唄い演奏
してもらいたいと純粋に思っていたから。であると。
先のSONGSで「音楽の作り手になりたい」と明言したということは、その
ような詩曲提供がこれからさらに多くなってゆくのではと予想してしまう。
でも、実演を求めるファンの存在への配慮と、これは自分で演るしかないと
いう唄や音ができた時は、何らかの形で自ら披露してくれるのでは、、
このDVDには他のレビューでも少し指摘されている「未収録部分」があり
「茜さす?」後の「EMI」(セックスピストルズのカバー)
「アンコンデショナルラブ」後の「MC&メンバー紹介」(5分)
※ライブ後に流された「勝新太郎の座頭市の口上」は収録されている。
このDVDを見る聴く事、これ以上の椎名林檎の鑑賞方法は今のところ無い。
(※発育ステータスのDVD&VHSは例外、併せて鑑賞を。)
陶酔
挑発し、逸らすことなく見据える視線、屹立するしなやかな
肢体と艶やかな表情。それを、舞わし、有限の中に、囲む男。
過去に恋い、胸が熱くなる。
日時: 2011年09月24日 11:47 | パーマリンク