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レビューするには時期を逸した感もありますが...。

既存ＰＶのみで、完全な新作は「メロウ」のみ。ん?、微妙ですね。
軌跡を辿るにはいいとは思いますが、既発のＰＶ集を持っている人にはあんまり意味がない
かも知れません。特にこれといった特典もありませんし。
でも、10年の歳月を考えれば、新たなファンの為にはとても良いＰＶ集だと思います。

穿った見方をすれば、イベントに託けて発表したとも見えますが、レコード会社は営利目的
の集団ですから、あの手この手で関連商品を発売して利益を得ようとしますが、これは他の
アーティストにも良くある話で。
ジミ・ヘンドリックスなんて、死後ファンが呆れるほど未発表音源が乱発されましたしね。
（中にはもっの凄い貴重な音源もありましたが）

大昔と違って、レコード会社がアーティストの意向を無視して勝手にこんな物を発売するの
は（多分）無理でしょうから、この件に関しても林檎嬢が了承したと思われ。
これは自分の中で、次なる一歩を踏み出す為に区切りを付け、過去の自分を清算するためと
好意的な解釈で捕らえるべきでしょう。

私的には星３ですが、様々な葛藤や軋轢、批判もあろう事を承知の上での事でしょうし、一枚
で林檎嬢の軌跡を網羅出来る事、最近「椎名林檎」に興味を持って聴き始めた方がたに配慮
するかのような低価格での販売などを考慮し、星４つって事で。

なんか、偉そうにレビュー書くのって後ろめたい気がするな?。私は買っちゃいましたけど(^^ゞ

　わたしにとって、椎名林檎といえば、なんといっても「罪と罰」です。これ、観たさに、買ったといってもいいでしょう。初の椎名林檎時代のプロモーションＤＶＤ。わたしは、他の曲はほとんど知らなかったのですが、「歌舞伎町の女王」、「本能」「真夜中は純潔」なども良かったです。しかし、若さゆえにできた、冒険的で刺激的なＰＶが多くて、良いですね。

　椎名林檎が現在率いている「東京事変」がなく、今も椎名林檎の世界の歌を歌っていたら、それは、わたしにとって、とても、刺激的なことだったかもしれないと思いました。また、価格が安いのも良かったです。

自分が今までいろいろなPVを見てきた中で、一番忘れられないのがギブスです。
なんかあのPVを見ると、魂が引き付けられるんです。
生と死の狭間でさまよい歩いているかのような・・・
他のPVも大好きなものばかりで、暇なときには思い出したようにプレイヤーに入れてみてます
。
MACの歴史についても少しばかり知れますしね。

　まさに、椎名林檎の軌跡を堪能できるスーパーベスト。ＣＤを買う程度のリーズナブルな値段で、ソロで出した全てのシングル曲のＰＶが見れるというのは、普通では考えられない。
　彼女のファンだけど、ＤＶＤは買った事ないという方や、最近好きになられた方には絶対にオススメです。

　ただ、新しく「メロウ」のＰＶが入っているとはいえ、所詮今までのＰＶを集めただけの物である事を考えると、コアなファンの方はちょっと購入を考えてしまうかもしれない。

　ですが、今までベスト的な物は出さないという主義を貫いていた椎名さんが、節目を迎えられて、少し主義主張を譲歩された所を自分は評価したいと思います。それに全てのシングルのＰＶを見ようとしたら、いちいち入れ替えなきゃいけないけど、これなら一気に見られるし、やっぱ買いかな。

　ただ個人的には、おまけ映像が入っていなかったのが大変残念。最後に10周年のコメント的なものとか、プライベートの映像なんか入ってると、星５つだったのに、残念です。

今までDVDを買ってた人にとっては微妙な作品かもしれません。
ですがその当時を思い出しながら見ているととても感慨深いです。
新作でメロウが入ってるのはもちろんですが、自分としてはやっつけ仕事が入っていることに重みを感じました。
絶頂集はシングルともアルバムともとれる面白い作品でしたが、意外と世間の記憶にあまり残っていない作品です。本能やここでキスしてなどの印象が強いので。
そう考えるとこの2曲は大きい意味を持ってるんではないのかなって思います。

林檎サンの音楽を聴いてきた自分の人生を振り返ることが出来るDVDとして評価したいと思います。