エンタメ

セイン津にとってのボクシングのキングは
カシアス・クレイ。
言わずと知れた
モハメド・アリなのですが、
プリンスといえば
ナジーム・ハメッドになります。

ネコ科動物の様なしなやかな動きでスタイリッシュに相手をノックアウトする姿は、ボクサーというよりアーティスト。

トレードマークであるヒョウ柄のトランクスがこれ程似合うボクサーもいまい。

自信に満ちた言動やルチャ・リブレの様な入場を観ると、
本当のカリスマ性とはこういうものなのだと感極まります。
日本のメディアが商品として持ち上げているカリスマ・ファイターが眉唾だという事に気付いてもらう為に良いDVDです。

とはいえ、負けた試合が収録されていないので、いいとこ取りのプロモーション・ビデオだろ!といえなくもないですけど。

昨日虚構に満ちた試合で王座盗った某ボクサーを観たので、口直しに使いました。

ファーストコンタクトから1発KOを狙うスタイルの選手。決して力任せではなく、一撃で急所を突くような正確なパンチを放ちます。このヒトが強すぎるのか、それとも対戦相手が弱すぎるのか？ 手数も少なく、苦戦する試合はあっても名勝負と思えるような試合が無いですね・・・。

海外で発売されていた（PAL方式なので日本のプレイヤーでは再生不可）ものの、日本版です。字幕がはいり、ナジームの自信に満ち溢れた発言も納得させられます。ただ、日本で発売するからには映像特典とか、専門家のコメントがほしかったところです。ハメドが敗北した試合も収録すべきでした。海外版に字幕つけてパッケージ変えて台湾でプレスするだけなら価格はもっと安くてもいいでしょう。しかしながらハメドの試合が観れる貴重なDVDだと思います。

ハメドが凄すぎる。速くて、バネがあって、体が強くて、パンチ力もあって、動体視力も抜群で、スイッチ出来て…身体能力が違いすぎて、誰も真似できない。しいて言うなら、山本KIDのような感じだろう。知らない人も一見の価値あり。
☆が4なのは、ハットンやカルザギに比べて収録時間が少ない。